珍しい襖の張り替えです。
源氏襖です。襖と障子が一緒になっています。
最近では新築で襖のあるお宅は減っていますがこのような手間暇かかっている建具はお家の印象を変えていいですよね。
襖の張り替えと一緒に障子の部分も張り替えます。
本襖ですので枠の部分を外して張り替えます。
通常の襖と違い障子部分にも枠が入っているので外すのにも
気を使います。
襖には枠に溝が掘ってあり、ここに襖に打ち付けてある釘を差し込みはめ込むように作られています。
以前、建具屋さんでこの溝堀の作業を体験させてもらったことがありました。
建具はとても作業工程が多く緻密な作業の賜物だと感じました。
障子紙は樹脂タイプの物が張ってありました。
樹脂タイプの障子は破れないですし水に強いのですが、普通の糊では付かないので、強力な糊か強力な両面テープで付けることになります。
しかし、強すぎて剥がす際に木を痛めてしまう事も多々ありとても手間がかかります。
張り替えの際は樹脂なのとボンドのような糊なので水をかけても浸み込まず剝がせません。 温めながら少しずつ剥がしていきます。
ゆっくり時間をかけて剥がせました。
糊が残ります。このままだと障子紙を張るのに邪魔になるので取り除きます。
温めながらこそぎ落とし、仕上げにサンドペーパーでキレイに整えます。
これで準備完了です。
私の工房では 破れない障子のプラカ を取り扱っています。
先ほどの樹脂製との違いは芯の部分にポリエステルのフィルムを使い、
それを和紙で挟み込むような作りとなっています。
利点として、普通の糊で張れるので障子の木にも優しく、剥がすのにも水で剥がれます。
樹脂製は結露で剝がれやすくなりますし、紫外線で割れてしまう事も時々見ます。
私の工房では通常の糊で貼れて木にも人にも優しいプラカをお勧めしています。
無事張り終わりました。
見た目、触り心地は和紙を使っているので普通の障子です。
芯にポリエステルフィルムを使っているので空気を通さないので断熱効果にもなるかと思います。
こちらのプラカ障子は樹脂製よりもお値段が低いのもオススメですね。
プラカ障子の他にも破れにくい障子紙もございます。
何を使えば良いか分からないなどご相談もお受けいたします。
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